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課題解決事例 1

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ポリエステルの染色加工で起こるオリゴマーによるトラブルを防止した「テキスポート PEEL」

テキスポート PEEL

ポリエステルの染色加工で起こるオリゴマーによるトラブルは、染色業界の”永遠の課題”と言われてきました。 日華化学は、4年にわたる研究開発の結果、世界初となるオリゴマー除去剤「テキスポート PEEL」の開発に成功。
テキスポート PEELは、他の薬剤との併用や処理方法を工夫することで、オリゴマー除去剤以外にも様々な用途に使用できます。大きな可能性を秘めたこの製品の課題解決事例をご紹介します。

課題解決までの道のり

STEP 01 背景

オリゴマーによる品質トラブル

オリゴマーはポリエステルを合成するときの副生成物で、ポリエステル繊維の中には必ずオリゴマーが含まれています。染色時にはポリエステル繊維が膨潤することでオリゴマーが繊維表面に現れ、その殆どは水に溶けることなく生地や糸の表面、染色機内部に付着します。
糸に付着すれば粉を吹いたような状態になり、汚れや糸切れを引き起こし、布に付着すれば白粉や影斑の原因となり、製品の品質を著しく低下させます。 また、染色機内部に汚れが蓄積すると、被染物への汚れ付着や熱交換器の効率ダウンによる生産性悪化につながります。 このようにオリゴマーは、生産性や品質に悪影響を及ぼす要因なのです。

STEP 02 課題発見

従来の対処法と問題点

これまでは、次の方法でオリゴマー対策をおこなっていました。

  1. オリゴマーの発生を抑える
  2. 発生したオリゴマーを繊維に付着しにくくする

しかし、オリゴマー対策としてアルカリ染色は有効な手法ですが、使用できる染料が限られており、自由な色に染められない、品質が安定しない、などの問題点がありました。また、オリゴマー分散剤などの薬剤を使用した場合、浴中に脱落したオリゴマーの分散・再付着防止には効果がありますが、生地や糸の表面からオリゴマーを除去することはできず、問題解決には至っていませんでした。
さらに、近年主流となっている高速紡糸法で作られた糸やリサイクル糸はオリゴマーが繊維表面に析出しやすく、染色業界におけるオリゴマー問題は深刻化しています。

STEP 03 製品開発

新発想のメカニズム

日華化学では、従来の方法とは全く異なるやり方で、オリゴマートラブルにアプローチしました。
それは、「繊維表面に付着したオリゴマーを剥ぎ取る」という方法です。
”PEEL=皮を剥く、引き剥がす”という新たな概念で開発した製品、それが「テキスポート PEEL」です。

STEP 04 課題解決

繊維上に残留するオリゴマー量を大幅削減! 生地の発粉現象を解消!

染色時に「テキスポート PEEL」を染料とともに染色機に投入するだけで、繊維上に残留するオリゴマー量が大幅に低減しました。 また、排液中のオリゴマー量が約7.5倍になり、PEELのオリゴマー除去効果が確認できました。

加工条件

試験布:ポリエステル織物  染色条件:130℃×30分(液流染色機)

試験結果

1. 生地表面のオリゴマ量(電顕写真)

従来処方
1. 生地表面のオリゴマ量(電顕写真) 
テキスポートPEEL使用
1. 生地表面のオリゴマ量(電顕写真) 
「オリゴマー除去効果の高さ」が一目で分かります。

2. 排液中のオリゴマー量

PEELなし
PEELなし
浴中オリゴマー量
15mg
PEELあり(3%o.w.f.)
PEELあり
浴中オリゴマー量
113mg

「テキスポート PEEL」は、繊維に付着したオリゴマーを除去するだけではありません。 他にも、染色機の汚れを防ぎ、缶体の洗浄回数を低減するなど、生産効率の向上に貢献しています。

担当者の声

界面科学研究所
商品開発研究部
細田 正昭

ポリエステル染色工程の”永遠の課題”を解決!

染色業界では「無理だ」と言われていた難問に対し、合成と処理方法の開発に2年、量産化のための技術開発に1年半の年月を費やし、私たちは「テキスポート PEEL」を完成させました。
ポリエステル繊維は私たちの暮らしの様々な場面で使用されています。「テキスポート PEEL」を使用することで、加工場の生産効率や品質の向上につながり、付加価値が生まれることを期待しています。

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