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染色工程

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染色工程とは?

染色工程とは?

染色とは、糸や織物・ニットに染料を用いて色や柄などの意匠性を付与する工程です。
染める際には、ムラなく染めるための分散剤や均染剤、染色堅牢度を向上させるために余分な染料を洗い落とす還元洗浄剤ソーピング剤、綿やナイロン素材で染料を固着させるフィックス剤など、様々な染色助剤が使われます。
また、素材によって使われる染料や染色助剤、色や柄などの堅牢度を向上させる手法が異なります。

加工方法

チーズ染色機

先染め織物・ニット用の糸の染色に使用。
糸の状態で染色するチーズ処理は、糸を染色用ボビンに巻き取った状態で前処理(精練、漂白)を行い、続けて染色、ソーピングフィックス処理を行います。
設備の特性として、処理液はチーズの内側から外側、外側から内側に切り替えながら処理するのが一般的。
チーズ処理の一番のポイントはチーズの内層、中層、外層を均一に処理することで、使用薬剤には浸透性と内中外の処理ムラが少ないことが求められます。

ポリエステル加工処方例:

分散染料
x%o.w.f.
ニッカサンソルト シリーズ【分散均染剤】
0.5~1g/L
酢酸
0.3g/L
130°C×30分

綿加工処方例:

染料
x%o.w.f.
無水芒硝
20~80g/L
ソーダ灰
5~25g/L
ネオクリスタル 200【均染剤】
1g/L
テキスポートD シリーズ【浴中品質向上剤】
1g/L
40~80°C×30~60分

推奨製品

高圧液流染色機

高圧液流染色機

主に合繊素材の織物やニットの染色加工(染色、還元洗浄ソーピングフィックス)に使用。
高圧に対応し130℃以上の温度まで対応可能で、ノズルから噴射される処理液の力で生地を移動させる構造です。物理的な衝撃によるもみ効果があることから、連続精練で落としきれなかったワックスや糊剤などの夾雑物が染色浴で脱落しやすく汚れの原因となります。また、合繊ニットは前処理を行わずに染色することが多く、脱落した油剤による染料分散性不良や生地残留油剤量のバラツキによる染色ムラの発生が問題となります。そのため、染色助剤には油剤や残留糊剤に対する乳化分散性や、夾雑物混入による染料分散性低下がないことが求められます。
スレやあたりなどの生地ダメージを抑制する浴中平滑剤なども用いることで、高品位の加工が可能。
織物、ニットいずれの素材を加工する場合でも機械特性上、使用薬剤には低起泡性が求められます。

ポリエステル加工処方例:

分散染料
x%o.w.f.
ニッカサンソルト シリーズ 【分散均染剤】
0.5~1g/L
酢酸
0.3g/L
テキスポート DY-300F【浴中品質向上剤】
0.3g/L
130°C×30分

推奨製品

ウィンス染色機

ウィンス染色機

主に綿ニット素材の染色加工(染色、ソーピングフィックス)に使用されます。
常圧と高圧のタイプが有り、高圧タイプはポリエステル素材の加工にも対応。
リールの回転を利用して生地を移動させる構造で、ロープ状で加工されるため皺が固定されやすく、皺による品位低下を防ぐためには、浴中柔軟剤の併用が効果的。
処理液中での滞留時間が長く、生地にかかる張力も比較的小さいため風合いも良好です。

綿加工処方例:

染料
x%o.w.f.
無水芒硝
20~80g/L
ソーダ灰
5~25g/L
ネオクリスタル 200【均染剤】
1g/L
テキスポートD シリーズ【浴中品質向上剤】
1g/L
40~80°C×30~60分

推奨製品

ドラム染色機

パンスト、タイツ、成型インナーなどの製品を染色加工する際に使用されます。
常圧と高圧のタイプがあり、高圧タイプはポリエステル素材の加工にも対応。
染色漕に設けた多数の孔があいたドラムの中に製品を入れて、中のドラムを回転させて染色します。ポリプロピレン素材でメッシュ状の袋に成型物を詰め込み、機械に投入されることが一般的です。

ナイロンパンスト加工処方例:

酸性染料
x%o.w.f.
ニューボン SDシリーズ【均染剤】
2g/L
テキスポート PRN【浴中品質向上剤】
0~5g/L
分解酸
1~2g/L
100°C×30分

推奨製品

連続水洗機

連続染色やプリントにて染色された布帛を連続的にソーピングする設備です。
繊維上に残留している未固着の染料や、糊剤、助剤などを複数のソーパーを用いて洗い落としていきます。
ロープ状で加工する連続ウインス、拡布状で加工するオープンソーパーなどがあり、連続的な加工のため、浴疲労や生地への再汚染防止性に優れた薬剤が求められます。

綿加工処方例:

リポトール RKシリーズ【ソーピング剤】
2g/L
90~95°C×30秒

推奨製品

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