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仕上げ工程

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仕上げ工程とは?

仕上げ工程とは?

仕上げとは、繊維の特性を活かしながら、用途に応じて最終製品で求められる風合いや機能を付与する工程です。風合いは柔らかさや硬さを付与、また、機能には撥水防炎・難燃帯電防止消臭などがあります。

ここで使われる助剤には、最終商材に必要な要求スペックをクリアし、安定した量産ができる加工安定性が求められます。
加工方法には、連続処理、バッチ処理、コーティングがあります。

仕上げ加工剤

撥水剤

撥水剤

アウトドアウェア、スポーツウェアなどのアパレル製品からカバンや傘、テントなどの資材製品で撥水性が要求される素材に処理します。
従来はフッ素系の高分子を用いた撥水剤(C6タイプ)が主流となっていましたが、近年ではアパレル製品を中心にフッ素フリー撥水剤(C0タイプ)への切り替えが始まっています。グローバルアパレルブランドは2020年フッ素系撥水剤の全廃を宣言しており、フッ素フリー撥水剤(C0タイプ)の開発競争が激化しています。
NICCAは撥水剤で約20%強のグローバルシェアを持っており、C6、C0タイプの撥水剤開発に継続して取り組んでいます。

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推奨製品

防炎・難燃剤

防炎・難燃剤

繊維製品は一般的に燃えやすいため、防炎・難燃剤を処理することで発火を遅らせ、燃焼の拡大を抑えます。
カーテンのほか、カーシートを始めとする車輌用繊維材料、産業資材などは防炎・難燃性の規格が定められており、規格を満たすために用途に応じた防炎・難燃剤の開発と処方検討を行っています。

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推奨製品

吸水速乾剤

ポリエステル、ナイロンなどの合成繊維は疎水性繊維であり、水や汗を吸わないという弱点により用途が限られていました。しかし、糸形状の改良と吸水速乾剤の開発により、合成繊維の用途はインナーやスポーツウエアにも広がり、快適な着心地を提供しています。
今後ますます拡大する市場に向け、新製品開発と上市を継続しています。

推奨製品

帯電防止剤

帯電防止剤

帯電防止加工には大きく2つの加工があります。
1つ目は縫製時の静電気トラブル対策です。疎水性繊維のポリエステルやナイロン素材は静電気を帯びやすく、裁断・縫製時の生地の張り付きやホコリ付着など、作業性低下や品質不良を引き起こします。この静電気による問題を防止する目的で、帯電防止剤が使用されます。
2つ目は最終製品の静電気による着心地悪化の改善です。着用時に静電気が発生すると、生地が身体にまとわりつくため、洗濯耐久性のある帯電防止効果が求められます。
NICCAはこの2つ目的で帯電防止剤を開発しており、耐久帯電防止のレベルアップに取り組んでいます。

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推奨製品

スリップ防止剤

スリップ防止剤

市場トレンドの変化と紡糸技術・製織技術の進歩により、薄地軽量の素材が増えています。薄地軽量素材は、縫製後の縫目滑脱が問題になりやすくアパレルの基準を満たすための対策が必要です。
スリップ防止剤は縫目滑脱を防止することを目的に開発された薬剤です。
スリップ防止剤は風合の粗硬化が欠点となっていますが、NICCAはこの欠点を解消した製品も開発しています。

推奨製品

可縫性向上剤

可縫性向上剤

縫製時のミシン針による生地の糸切れを防止し、縫製品質を向上させるための薬剤です。
NICCAでは高融点ワックス系、シリコーン系の可縫性向上剤を開発しています。

推奨製品

柔軟剤

柔軟剤

生地の風合いや手触りを調整します。脂肪酸系の一般柔軟剤とシリコーンオイルを原料とした柔軟剤が主流で、一般的に柔軟性の高い柔軟剤は吸水阻害が大きい傾向にあります。
近年、最終製品の用途により、吸汗性を要求される肌着やスポーツウェアなどには吸水性に優れた柔軟剤が求められており、NICCAでは優れた柔軟性と吸水性を両立した製品を開発しています。

推奨製品

抗菌・抗ウイルス剤

細菌は繊維製品に付着した汗や皮脂などを栄養分として増殖し、増殖の過程で分解された汗や皮脂が汗臭などの原因となります。また、洗濯により落としきれなかった汗や皮脂が、部屋干しの際に菌の増殖を招き、悪臭を発生させることがあります。これら繊維上での菌の繁殖を防止するための加工が抗菌加工です。NICCAでは合繊用、綿用にそれぞれ最適な抗菌加工剤を開発しています。
また、繊維に加工することで繊維上のウイルスの数を減少させる抗ウイルス加工剤も開発しています。

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推奨製品

消臭剤

消臭剤

消臭加工剤を繊維製品に加工することで、気になる汗の臭いやシックハウスの原因となる成分を化学反応や吸着により、臭いを消します。
NICCAでは臭気成分に合わせた消臭加工剤を開発しています。

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推奨製品

加工方法

連続処理

機能剤を所定の濃度に調整した含浸槽と、マングルなど処理液の含浸率をコントロールする絞り装置で構成されるパッド処理機が最も多用されます。
ピンテンターやノンタッチドライヤー、シュリンクサーファーなどの乾燥機と連動しており、パッド処理後、連続的に乾燥やベーキング、キュアを行います。
乾燥した生地に処理をするドライパッド、濡れたまま処理するウェットパッドがありますが、機能加工については薬剤の付着量の管理が重要なため、ドライパッドが主流です。

バッチ処理

液流染色機やワッシャー、ドラム染色機などで処理液に漬け込んだままバッチ毎に処理を行います。
機械的な衝撃がかかることから、柔軟処理に使用する場合は風合い向上に効果的です。
但し、薬剤には温度や機械衝撃に対する耐性が求められます。

コーティング

生地の片面に連続的に薬剤を塗布する方法です。
ナイフ、コンマ、グラビア、リバースなどのコーターがあり、コート法を選択する事で薄引きから厚引きまで塗布量を調整できます。
薬剤の準備には増粘剤を使って増粘する方法と、機械的に発泡させる方法があり、粘度や発泡倍率の安定性が要求されます。

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