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課題解決事例 3

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綿ニットの精練漂白加工の加工品位向上と工程合理化を両立した
「サンモール BHシリーズ」

綿ニットの精練・漂白加工において、加工品位向上と工程合理化によるコストダウンは、加工場の課題となっています。しかし、白度などの加工品位を維持しながら工程合理化コストダウンを図ることは困難と考えられてきました。
日華化学は、この相反する課題を共に解決する精練剤「サンモール BHシリーズ」の開発に成功。
加工場に様々な利益をもたらすこの製品の課題解決事例をご紹介します。

課題解決までの道のり

STEP 01 背景

加工場における生産競争の激化

綿をはじめとするセルロース素材の精練・漂白加工において、加工場はより高白度な加工品の提供や、細番手など加工が難しい素材での品位向上を求められています。高付加価値な加工品を提供できる技術力は、最終商材メーカーからの要望に応える上で必要です。
また、綿のバッチ処理による精練・漂白加工は、高温で時間をかけて処理されるため、大量の蒸気と時間を消費します。これを数バッチ繰り返すことによる生産コストは、加工場にとって大きな負荷となっています。
このように加工場にとって、技術力と生産効率の向上は企業の永続的な繁栄に不可欠であり、常に挑戦し続けなければならない課題なのです。

STEP 02 課題発見

従来の対処法と課題

これまでは、次の方法で加工品位の向上や工程合理化をおこなっていました。

  1. 高白度:
    加工温度、加工時間、レシピ(アルカリ、過酸化水素)の条件を変更
  2. 工程合理化:
    加工時間の短縮、加工温度の低減

しかし、加工条件を強くすることで白度を上げることはできますが、生地の強度低下や風合い硬化、吸水性低下などが課題でした。
また、工程合理化を図った場合、従来の白度や加工品位を維持できず、課題解決には至っていませんでした。

STEP 03 製品開発

過酸化水素の活性化

弱い精練・漂白条件でいかにして高白度を実現するのか?
日華化学では、過酸化水素の働きに着目し、過酸化水素の活性化効果を持つ成分を突き止めました。
それにより、低温や短時間の弱い精練・漂白条件でも高白度を得ることができる精練剤「サンモール BHシリーズ」が誕生したのです。

STEP 04 課題解決

加工品位と工程合理化を両立! 加工コストの削減に大きく貢献!

通常の精練剤を「サンモール BHシリーズ」に置き換えて頂くだけで、加工条件を大きく変更することなく、白度向上を実現。
また、強い漂白条件では生地の強度や風合いが低下してしまう素材に対して、短時間、低温などの弱い条件でも高白度の加工品を提供します。

加工条件

試験布:綿ニット    
処理方法:浴比=1:12 昇温 3℃/分 x℃×y分 → 水洗 5分 → 乾燥 100℃

試験結果

1. 白度

生機
従来品
BHシリーズ
 

2. 工程合理化(工程短縮/低温)

 
 
 

 

担当者の声

日華化学(中国)有限公司
研究開発本部
商 耀鋥

困難と言われていた加工品位向上とコストダウンを両立!

セルロースの精練・漂白加工のメカニズムに着目し、私たちは「サンモール BHシリーズ」を完成させました。
綿をはじめとするセルロース繊維は、白度だけではなく風合いや吸水性も求められる素材です。「サンモール BHシリーズ」を使用することで、加工場の生産効率や品質の向上につながり、付加価値が生まれることを期待しています。

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