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課題解決事例 6

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インドネシア顧客と成し遂げた精練加工処方の最適化

日華グループでは、染色加工場における生産性向上、加工品質の安定化に貢献するために、繊維用加工剤開発と最適な加工処方の提案をおこなっています。今回は、弊社グループ会社PT.INDONESIA NIKKA CHEMICALS(以下、INKALI)がお客様とともに確立した精練加工処方のサクセスストーリーをご紹介します。これは、インドネシアに限らずどの国でも活かせる内容ですので、是非ご一読下さい。

複数の国で染色加工を行っているグローバル企業では、すべての工場で同じ加工品質の実現を目指しています。従来おこなっていた加工を別の国に移行する際や、工場新設、ライン増設など複数の国で同じ加工をおこなう場合に、加工品の品質、物性にバラツキが発生します。これらは、染色加工場が使用している加工機や併用薬剤、使用する水など加工条件の違いにより発生している問題です。そのため、染色加工場が抱えるこれらの問題に対し、実際に現場に入り要因を洗い出し課題を特定、それぞれの加工条件に合った加工剤の開発と加工処方を見い出す必要があります。

課題解決までの道のり

STEP 01 背景

綿、T/C織物の連続精練漂白における処方確立

INKALIでは、複数の国に染色加工場を所有するグローバル企業より、現地で調達可能な精練剤を提供してほしいとの依頼を受けました。当初、お客様は他国の加工場で使用している精練剤をインドネシアに輸入していましたが、輸入品は高価なため、同等の加工安定性・加工品質を保持できるインドネシア現地で入手可能な精練剤で加工を行いたいというご要望でした。
こうしてINKALIとお客様との間で精練剤の代替検討がスタートしたのですが、検討を進めるにつれて様々な課題が浮き彫りとなったのです。

STEP 02 課題発見

生産性と品質

精練剤の検討を始めるにあたり、現場での加工の様子を確認するとさまざまな問題が発生していました。
まず、親会社が使用している精練剤は高濃度品のため、ストックタンクで希釈調液が必要とされていました。作業員による希釈作業には労力が割かれ、ストックタンクにはカビが発生するなど、生産性や品質に課題があることがわかりました。
そこで、お客様の加工条件・処方を確認しながらインドネシア現地で原料から内製化を行い、従来品同等の性能で希釈不要な精練剤の開発、並びに加工処方の確立に向けた取り組みがスタートしたのです。

STEP 03 製品開発

最適な精練加工処方の実現を目指して

精練剤、及び加工処方の開発には幾多の壁が立ちはだかりました。INKALIラボでは性能評価が合格レベルであったにも関わらずお客様の評価では不合格となってしまい、原因を確認したところ、NICCAとお客様では評価方法が異なることがわかりました。そこで、お客様の評価方法に合わせて同じ性能が出るまで繰り返し評価方法のすり合わせをおこないました。また、精練剤の実機での性能評価においては、精練性に加え、起泡性や自動投入機に対応できる粘度などあらゆる性能においてバランスが取れた製品と加工処方が出来上がるまで改良を重ねました。
その結果、精練性、起泡性、粘度問題をクリアする綿、ポリエステル/綿用精練剤「SUNMORL UM-209」を開発。 また、精練剤のみならず、キレート剤、安定化剤など綿の精練漂白に必要な一連の加工剤を選定することで、 耐アルカリ性・浸透性が良好な連続加工用精練処方の確立を成し遂げたのです。

STEP 04 課題解決

生産効率と加工品質の向上に大きく貢献!

今回の精練加工処方の提案は、お客様に様々なメリットをもたらしました。

加工品質の安定化:グローバルで同等品質の加工を実現、加工トラブルなし
生産効率の向上:自動投入機対応による作業効率改善、ストックタンクのカビ問題の解消
薬剤の現地調達化:リードタイム短縮、コストダウン

精練剤、キレート剤、安定化剤含めた最適な精練処方をお客様とNICCAが一丸となり作り上げていったことが、今回の成功につながりました。今後もソリューションプロバイダーとして、加工工程全体の最適化を実現しながら、高品質な加工品の提供に貢献して参ります。

お客様の声

「SUNMORL UM-209」は、強力な乳化性、低起泡性、良好な湿潤性、耐アルカリ性を兼ね備えた4 in 1の前処理剤であり、NaOH 10〜12ボーメまでの高濃度に耐えることができます。INKALI R&Dチームがこの特別な製品を開発し、最終的に輸入製品同等の効果を発揮する製品に代替できたことに感謝します。

担当者の声

お客様の作業環境改善、利便性の向上に貢献したい!
この思いから、私たちはお客様のコストパフォーマンス改善にも貢献できる新規精練剤の開発に挑戦、界面活性剤の特性を追求して「SUNMORL UM-209」を作り上げました。
今後もお客様に喜んでもらえる最適な加工処方の研究に励んでまいります。

PT.INDONESIA
NIKKA CHEMICALS
開発技術部

モニカ プトリ

PT.INDONESIA 
NIKKA CHEMICALS
開発技術部

イケ オクタマ クリスティ

PT.INDONESIA 
NIKKA CHEMICALS 
開発技術部

ヌルール ナニン SD

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