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課題解決事例 8

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加工品の外観を損なわず、安定した抗ウイルス効果を付与

高まる抗ウイルス加工需要にいち早く対応してきた抗菌・抗ウイルス加工剤ニッカノンシリーズ。
その中で、溶剤系表面処理剤に添加することで、合成皮革や塩ビレザーなどの表面処理分野で高い抗ウイルス効果を発揮するのがニッカノンRB-40です。
加工品の外観を保ちながら、安定した抗ウイルス効果が得られる新しい機能加工剤として広がりをみせています。
従来の技術では難しかった、合成皮革や塩ビレザーへの抗ウイルス加工をどうやって可能にしたのか?ニッカノンRB-40の課題解決事例をご紹介します。

課題解決までの道のり

STEP 01 背景

抗ウイルス加工の需要増

2020年以降、抗ウイルス加工需要は急激に増加しました。合成皮革や塩ビレザーも例外ではなかったものの、従来までの加工剤ではコーティングを施した際に、外観が損なわれたり、思ったような抗ウイルス効果が得られなかったりしたため、安定して高い抗ウイルス効果が得られる加工剤が求められました。

STEP 02 課題発見

安定しない抗ウイルス効果

合成皮革や塩ビレザーの分野では、表面に加工するコーティングに抗ウイルス効果を付与するための加工剤として、無機系の抗ウイルス剤が検討されていました。
無機系の抗ウイルス剤をコーティング剤に混ぜて使用する際、抗ウイルス成分を均一にコーティングすることが難しく、抗ウイルス性能を十分に発揮することができませんでした。

STEP 03 製品開発

抗菌加工剤を抗ウイルス加工剤へ応用

元々、繊維用抗菌加工剤として開発されたニッカノンRB-40は、抗ウイルス試験で高い抗ウイルス効果が実証され、抗菌・抗ウイルス加工剤として販売されることになりました。
ニッカノンRB-40は有機系界面活性剤が主体で、溶剤系コーティング剤との相溶性が高いことより、抗ウイルス剤を均一にコーティングすることに長けていました。
このことから、合成皮革や塩ビレザー向けの抗ウイルス剤が抱えていた課題を解決する抗ウイルス剤として広まっていきました。
また、透明性が高く加工品の外観を損なわないことも、合成皮革などへの採用率の高さを後押しする要因の一つになっています。

STEP 04 課題解決

多様化する抗ウイルス加工需要に対応するために

抗ウイルス加工需要は多様化の一途を辿っています。今後も増え続ける抗ウイルス加工需要に対応すべく、日華化学のニッカノンシリーズは成長を続けていきます。ご興味のある方はお気軽にお問い合わせください。

試験結果

抗ウイルス性

抗ウイルス性試験方法:ISO21702 25℃で24時間静置
対象:ATCC VR-1679(エンベロープタイプ)

担当者の声

日々求められる様々な抗ウイルス加工需要に対応すべく、当社のこれまで蓄積された技術を応用し、様々な分野・用途への展開を検討し続けてきました。データに裏付けされた確かな効果で、人々の快適な暮らしを再構築し、世界中のお客様のお役に立てるよう、これからも開発に取り組んでいきます。

日華化学株式会社
界面科学研究所 
商品開発研究部

福岡 秀幸

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