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開発ストーリー 2

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ポリウレタン混の生産効率を改善する
PU混精練剤:サンモール WX-617

合繊/ポリウレタン(PU)混ニットは、生機油剤の付着量が多く、染色時の色斑、筋斑、染料汚れなどの加工トラブルが発生しやすい素材です。 染色の一発率が低く、再加工や不良反の発生を招いたり、加工工程の追加を余儀なくされることで、加工場の生産効率を悪化させていました。日華化学では、加工品位と生産効率をともに向上させる新規精練剤の開発に成功。その開発ストーリーをご紹介します。

増えるポリウレタン混素材と、ポリウレタンの高混率化

スポーツアンダーウェアに代表されるストレッチ性のあるニット生地や成形品は、より快適な着心地を実現するために、伸縮性のあるポリウレタン繊維の混率を高めた商品が市場トレンドになっています。
ポリウレタン繊維は解舒性の悪い素材のため、編み立て時には糸の滑りを良くし糸切れを防止するために、油剤を多く付着させます。ポリウレタンが高混率になることで、生地中の油剤量も多くなるため、精練時の油剤脱落が不十分になり、油剤残留による染色トラブルや油ジミの発生につながっています。

加速する環境規制への対応要求

染色加工場にとって、加工工程の合理化による生産効率向上と環境規制への対応はコンペリングイベントになっています。
アパレル業界では、加工産地である国や地域の政府が環境規制を強化したり、bluesign®ZDHCをはじめとした組織が節水・省エネ・有害物質の排出量削減を呼びかけており、環境対応への動きは加速の一途をたどっています。
このような業界動向に対応可能な加工剤の開発は不可欠であり、廃水や化学物質の排出量を削減しながら、加工トラブルを改善できる精練剤の開発に取り組みました。

サンモール WX-617は加工品位、生産効率の向上、環境規制対応に貢献

 

サンモール WX-617は、ポリウレタン高混率ニットの加工において、以下の価値を提供します。

  • 強力な脱脂性、油剤乳化性により、生産効率と加工品位を向上させます。
  • 再加工や加工工程の削減により、節水・時短・省エネに貢献します。
  • 精練剤として薬剤のCODを従来の1/2以下に大幅削減!廃水の低COD化を実現します。

他にも、サンモール WX-617の使用によるメリットをご紹介いたします。ご興味のある方は、お気軽にお問い合わせ下さい。

開発メンバー

台湾日華化学
研究開発部

陳 啓哲

台湾日華化学
研究開発部

陳 雄富

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