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開発ストーリー 6

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様々な素材で高い抗ウイルス効果を実現 
抗菌・抗ウイルス加工剤 ニッカノンRB-560

2020年以降、繊維製品に対する抗ウイルス加工の需要が爆発的に増加。従来の抗ウイルス加工剤では、抗ウイルス効果を発揮する素材が限定されており、洗濯耐久性に課題があるなど、増え続ける加工需要に応えることのできる加工剤や技術はありませんでした。
そこで、世の中が求める抗ウイルス加工を実現すべく、日華化学が長年培った知識と技術を集約し生まれたのがニッカノンRB-560 です。
従来の業界課題を解決し、ポリエステル、綿混などあらゆる複合素材に対して、洗濯後も優れた抗ウイルス性能が得られます。
新技術の開発と共に生まれた、ニッカノンRB-560の開発ストーリーをご紹介します。

きっかけは、思いもよらない結果の考察・検証

抗ウイルス加工の需要が爆発的に増えている状況下での開発のため、開発にはスピードが求められました。しかし、今まで存在しなかった技術に対してどうアプローチしたらよいのか、開発は一筋縄ではいきませんでした。
そんな時、既存の抗菌加工剤をもとに実験を繰り返す中で、思ってもみなかったところから予測を裏切るような実験結果を得ました。その考察・検証を進めたことが新しい発見につながり、ニッカノンRB-560が生まれました。

スピード感のある開発の裏で

抗ウイルス加工剤の開発に欠かせないものが抗ウイルス試験です。元々日華化学には抗ウイルス試験の設備はなく、抗ウイルス加工剤を開発するために試験設備の導入を決定しました。
抗ウイルス加工剤の開発と抗ウイルス試験設備の導入を同時並行で行うことは苦労も多かったですが、試験設備の完成と試験立ち上げにより開発スピードは格段に上がり、以後誕生する抗ウイルス加工剤の開発には欠かせないものとなりました。

ニッカノンRB-560の優位性

ポリエステル、ナイロン、綿など加工する素材を選ばず、さらに洗濯後も優れた抗ウイルス性を発揮する加工剤は他に類を見ません。また、抗ウイルス加工のSEKマーク取得が可能で、皮膚刺激性が低く安全性の高さも証明されています。
日華化学の知識と技術を集約して開発されたニッカノンRB-560は多様な抗ウイルス加工需要に幅広く対応してきた実績があり、今後も増え続ける加工剤への需要やお客様からの要望と共に成長していける製品です。

ニッカノンRB-560が提供できる価値

 

  • ポリエステル、ナイロン、綿など素材を選ばず高い抗ウイルス効果を発揮します。
  • 洗濯後も優れた抗ウイルス性を維持します。
  • 抗ウイルス加工のSEKマーク取得が可能で、皮膚への刺激性が低く安全性の高い製品です。

ニッカノンRB-560 以外にいくつかの抗ウイルス加工剤をご用意しています。
素材、商材ごとに適切な製品や処方をご提案することが可能ですので、ご興味のある方はお気軽にお問い合わせください。

開発担当者のコメント

2020年初頭に当社既存のカチオン性抗菌剤を使用して抗ウイルスの評価を実施、効果を確認しました。その後、洗濯耐久性の課題克服のため、当初は既存品の延長線上に解があると見込んで検証を始めましたが、最終的には思いもよらない化合物に着地いたしました。
界面活性剤は奥が深く、想定外の分野で意外な機能を発現することがあります。本製品もその一例であり、長年に渡り蓄積されてきた当社の界面活性剤の技術を掘り起こしたに過ぎません。今後とも界面活性剤の深耕を通じて社会に少しでも貢献できるよう開発を行っていきたいと思います。

日華化学株式会社
界面科学研究所
商品開発研究部

坂下 真一

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