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2022.03.30
その他
繊維のサプライチェーンに関わる企業にとって避けては通れない環境問題。 今回は、アパレル産業の課題に対するNICCAの取り組み内容をご紹介します。 アパレル商品などの繊維商材にとって、堅牢度など各種品質基準をクリアした商品の提供は、ブランドの価値を高め、商品を長く愛用してもらうために必要不可欠です。 一方、品質基準をクリアした繊維製品に仕上げるまでに、精練・染色・仕上げの非常に長い加工工程を必要とし、大きな環境負荷の要因となっています。 NICCAは繊維用加工薬剤メーカーとして、以下のことに取り組んでいます。 ・環境負荷の少ない加工薬剤の提供 ・節水、CO2排出量削減、作業負荷低減に貢献できる染色・仕上げ加工処方の提案 ・消費者がアパレル商品を長く使用するための高品質な加工処方の提供 ※NICCAのサステナブル活動の詳細はこちら ■アパレル産業は、世界第2位の汚染産業 国連貿易開発会議(UNCTAD)によると、アパレル産業は毎年930億立方メートルと推計される大量の水を使用し、さらに毎年12億トン以上の温室効果ガスを排出しています。 これは、500万人の生存を可能にする水の量であり、国際航空業界と海運業界を足した温室効果ガスの排出量より多いと言われています。 また、あらゆる産業の中でも、アパレル産業は石油産業に次ぐ、第2位の汚染産業と言われており、水の汚染、使用量が2番目に大きい業界です。 なお、工業用水汚染の約20%が染色と仕上げ加工によるものであり、温室効果ガス排出量の約10%が繊維産業によるものと推定されています。※1 ■アパレル商品の大量廃棄問題 アパレル業界から廃棄されるゴミの量は、毎年9200万トンにも上ると言われています。※2 服の低価格化、品質低下により、人々が服を容易に購入し廃棄するようになったことが要因の1つです。 ■SDGsへのアパレル業界の取り組み そのような状況に対し、国連は持続可能な開発目標(SDGs)にファッション業界も参画させるべく、2019年に「持続可能なファッションのための国際アライアンス」を立ち上げました。※3 このアライアンスは、SDGsの12番目の目標「つくる責任・つかう責任」をはじめ、CO2排出量の削減を目指す13番目の目標「気候変動に具体的な対策を」、水質汚染の改善を目指す6番目の目標「安全な水とトイレを世界中に」など、自然環境と労働環境の改善を目指しています。 ■NICCAが貢献できること NICCAでは、繊維産業が抱える課題に対して現状の改善策をご提案することで、サステナブルでエシカルな産業への変革に貢献したいと考えています。 世界中から選ばれる繊維加工薬剤メーカーを目指して、環境負荷の少ない加工処方の開発に努めてまいります。 (出典) ※1:https://www.unic.or.jp/news_press/features_backgrounders/32952/ ※2:https://www.globalfashionagenda.com/publications-and-policy/pulse-of-the-industry/ ※3:https://www.unic.or.jp/news_press/features_backgrounders/33203/
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