本文へスキップします。

h1

ニュースレター

お知らせ:カテゴリメニュー
【日】お知らせ:表示

対応急務!規制強化始まるナイロン用フィックス剤

2024.06.28

技術情報

ウィンドブレーカーやタイツ、カバンやカーペットなど、様々な用途に使用されるナイロン繊維。
今、このナイロン染色時に使用するフィックス剤が転換期を迎えています。
いったい何が変わるのか?いつまでにどのような対応が必要なのか?
今回は、環境認証団体やアパレル業界の最新動向をお伝えします。


■「ビスフェノールS」とは?
皆さんは、「ビスフェノールS」という化学物質をご存じでしょうか?
ビスフェノールSはBPSとも呼ばれ、皮革加工や製紙用化学品のほか、ナイロン用フィックス剤の主原料として使用されています。



BPSは、懸念物質として第28次SVHC(2023.1.17公表分)にリストアップされました。
リスト入りの理由として、次の3点が示されています。

①生殖毒性(Toxic for Reproduction),
②人の健康に対する内分泌かく乱性(Endocrine disrupting properties-human health), 
③環境に対する内分泌かく乱性(Endocrine disrupting properties-environment)


■BPSに対する環境認証団体の動き
BPSがSVHCリストとして公開されたことに前後して、各環境認証団体は次のように規制値を設けています。

bluesign 1000ppm(BSBL;製剤)、100ppm(BSSL;生地)
ZDHC        次期MRSL(ver.4)候補物質
GOTS        内分泌かく乱性の疑われる物質の使用禁止
OEKO-TEX    1000ppm(ClassⅠ/Ⅱ/Ⅲ全て)

中でもbluesignでは、以下のbluesign認証期限を設定しており、規制強化が目前に迫っています。

2024年7月:BPS規制値(1000ppm未満)未達の「製剤」 登録削除
2025年7月:BPS規制値(100ppm未満)未達の「生地」 登録削除


■NICCAの開発製品
BPS規制に対するアパレルの対応方針は、ブランドにより異なっているのが現状です。
bluesignが示したBPS規制値未満のフィックス剤を求めるお客様、BPS完全フリーを求めるお客様がいらっしゃいます。
NICCAは、それぞれのご要望にお応えするナイロン用フィックス剤の開発を進めてまいりました。
次回は、開発品の特徴について詳しくお伝えいたします。
 

一覧へ


NewsletterButton

日華化学では、繊維業界が抱える課題に応えるNICCAのソリューションについて、ニュースレターにて皆様にお届けしています。
弊社からのニュースレターを受信していない方で配信を希望される方は、下記よりご登録をお願いいたします。