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工程
素材
2022.11.24
製品情報技術情報
スポーツウエアやインナーウエアでは吸水速乾性のニーズが高く、これまでNICCAではポリエステルやナイロン向けの吸水速乾剤を提案してまいりました。今回は、近年のトレンド素材でもあるPBT*1、PTT*2に吸水速乾機能を付与する新製品をご紹介します。 ■PBT、PTTのメリット ポリエステル (PET) 繊維製品にストレッチ性を付与するため、ポリウレタン繊維を混紡するケースが多くみられます。ポリウレタンは風合いが非常に柔らかく、インナーウエア、アウターウエア問わず、様々なアパレル商品に使用されています。一方、染色加工においては、染色堅牢度の低下を防ぐため、丁寧なソーピング加工を必要とするなど、加工技術が求められる素材です。 また、同じストレッチ繊維として、PETと同じポリエステルの一種であるPBT、PTT繊維があります。風合いの柔らかさはポリウレタンより劣りますが、ストレッチバック性に非常に優れていると言われています。PETと混紡した際に堅牢度低下が少なく、寸法安定性に優れることから加工しやすいというメリットがあります。節水・CO2排出量削減など、近年の環境意識の高まりにより、ソーピング回数の低減など染色加工の工程短縮が求められる中、注目される素材です。 ■新製品の特長 従来のポリエステル向け吸水速乾剤は、ポリエステルに対し、洗濯後も吸水速乾性を維持していましたが、PBT、PTTに対して洗濯耐久性が弱いという課題がありました。今回開発した「ナイスポール PR-9080」は、ポリエステルに対する洗濯耐久性はもちろんのこと、PBT、PTTに対して洗濯後も優れた吸水速乾性を維持する画期的な製品です。 新製品のお伝えしたい特長は以下の3つです。 ①吸水速乾性と洗濯耐久性の相反する技術を両立しています。 ②防汚性 (SR性:Soil Release) も有しています。 ③染色同浴での加工が可能です。 ⇒PBT、PTT用吸水速乾剤の詳細はこちら *1: ポリブチレンテレフタレート *2: ポリトリメチレンテレフタレート
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