フッ素フリー系撥水剤「NEOSEED®」のブランディングを強化
日系助剤メーカーとしてユニークな試み
消費者の環境を配慮した商品選択をサポートする「ハングタグ」も展開
弊社は2018年1月28日~31日にミュンヘン(ドイツ)で開催される『ISPO MUNICH (イスポ ミュンヘン) 2018』への4年連続での出展を皮切りに、グローバル市場における、及び最終消費者に対するフッ素フリー系撥水剤「NEOSEED®」(ネオシード)の認知度向上を目指し、ブランディングを強化してまいります。
当社のようなBtoBを主体とした部材・素材メーカーが最終消費者までの認知を目指すことは、サスティナブルな社会の実現を目指す上で、今後ますます重要になっていくと考えています。
その試みの一つとして、「NEOSEED®」で撥水加工された生地を用いたアパレル製品に付属できるハングタグ(①写真参照)の展開を行ってまいります。また、合わせてブランドロゴ、スローガンも整備いたしました。
NEOSEED® の特性を消費者に伝えるためのハングタグ。
アパレル製品などに取り付けることによって付加価値となる情報を提供。
2011年、複数の世界的なアパレル・スポーツ用品メーカーが「
ZDHC(Zero Discharge of Hazardous Chemicals)」を結成し、有害化学物質の使用・排出を2020年までにゼロにすることを宣言しました。撥水剤に必須と言われたフッ素化合物(PFOS、PFOA等)は、それ以前から安全性が懸念され、“C8”から“C6”や“C4”に切替える動きが進みましたが、ZDHCの発足以来、一切フッ素を使用しないこと、すなわち“フッ素フリー化”を目指すことが撥水剤においても求められるようになりました。
弊社は、そうした動きが主流になる前から、環境や人体への影響を考慮して、「フッ素フリー系撥水剤」の研究と開発に取り組んできました。その結果誕生したのが「NEOSEED®シリーズ」です。蓮の葉の構造をヒントにすることで、従来のフッ素フリー系撥水剤以上に高性能な撥水剤の開発を進めています。最新の製品は、2016年に発売し高い評価を得た「NEOSEED® NR-7080」比で、撥水性、耐久性、縫目滑脱抵抗※1ともに1.2倍(当社ラボ評価実績)を達成しています。
※1 縫目滑脱抵抗:力を入れて生地を引っ張った際の縫目の開き(すべり)を防ぐ強度
この新しい「NEOSEED®」でサスティナブルな社会の実現に貢献するべく、ブランディングの強化を図っていくもので、日系助剤メーカーとしては稀有な試みとなりますが、ハングタグの展開等は弊社の環境への意識の表明でもあります。
消費者の方々が自身の商品選びを地球環境と関連付けて考えることは、今や一般的なこととなりつつあります。弊社もまた、サスティナブルな社会を目指す化学メーカーとして、「NEOSEED®」とともに、この製品に込めた責任と思いを社会の皆様にお届けすることを目指します。
花はす公園(福井県南越前町)
なお、このたび「NEOSEED®」の着想を得た蓮の葉への敬意と感謝をこめて、環境保全活動の一環として、花ハス生産量日本一を誇る福井県南越前町の「花はす公園」に「NEOSEED®」の売上の一部を寄付いたしました。今後も継続的に寄付を行い公園の保全に貢献してまいります。
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